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 6月16日(木)、八郷西小学校の5年生34人が来学され、電子顕微鏡の世界を体験しました。この企画のために理科の時間2時間を割き、雨の中を全員で歩いてきてくれました。校長先生はじめ3人の先生が引率され、本学環境情報学部1年生の廣瀬正典さんも手伝ってくれ、にぎやかな一時間となりました。
 講師は、生物学研究所長の田中正明環境情報学部教授です。ちょうど、「水の中の生き物」をテーマに子どもたちが学んでおり、プランクトンを専門に研究する田中教授の説明は、大変興味深いものになったようです。
 最初に光学顕微鏡で、伊坂ダムの水を見た子供たちは「カエルの卵みたいにきれいなのがいる」「髪の毛みたいなのがいる」と、大興奮。田中教授は、ときおり黒板に絵を描き「こういうのがいると思うよ」とアドバイスをしました。次に電子顕微鏡で珪藻を観察し、実体顕微鏡も使用、それぞれの見え方の違いを比較しました。電子顕微鏡で1万倍の珪藻を観察し、小さな穴があることを理解した子どもたちから「すごい!」と歓声が上がりました。その後も「田中先生、田中先生」とあちこちから声がかかり、顕微鏡で見えるものについて口々に質問していました。
 最後に設けた質問タイムでは「微生物は何種類くらいいますか?」「田中先生が名前をつけたプランクトンはどれですか?」など、きちっと先生の話を聴いていたことがよくわかる内容の質問がありました。「こんなに小さくても生きているんだ」「大きく見えてすごいと思った」と素直な感想もたくさん聞けて、大変充実したひとときを過ごし、雨の中、最後は大きく手を振ってお別れの挨拶をしました。
 これを機会に、また四日市大学に足を運んでいただければ、これ以上の喜びはありません。

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【田中先生の話を静かに聞く子どもたち】

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【順番に光学顕微鏡で観察】

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【校長先生も顕微鏡をのぞきこみます】

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【子どもたちの楽しそうな様子】

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【電子顕微鏡で珪藻を観察】