田中所長と小川研究員が北海道の池沼のプランクトン採集の旅に出ました.
簡単に道中記などを報告します.
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2016年8月2日(火)16時30分.
昨日は名古屋から1065キロ走って,東北自動車道の終点の一つ八戸インターの直前,最後のサービルエリア「折爪(おりつめ)SA」で車中泊となりました.田中所長はいつものことらしいのですが,小川は生まれて初めての経験です.眠れたような眠れなかったような...
さて,今朝は7時に折爪サービスエリアを出発し,マグロの一本釣りで有名な大間から函館にフェリーで渡り,現在,登別方面に向けて北上中です.今日中に道東の目的地,根室には到達できないので,支笏湖あたりで一泊(車中泊か?)となりそうです.温泉を探します.
今朝は大間に行く途中,行きがけの駄賃で,小川原湖(東北町上野)に寄りサンプルを採集しました(写真).小川原湖は田中先生が1981年にBosmina Fatalis(シナゾウミニジンコ)を採集したところです(『生物地理学会誌』に報告があります).B. Fatalisは稀種で,日本で最初にB. Fatalisを報告したのは田中先生の大学の卒業論文だそうです.余談ですが,そのとき田中先生は隣の姉沼でもサンプルを採集しました.姉沼はずっと遠浅だったので泳ぎながらプランクトンネットを引いて採集し(なにか執念を感じる採集方法です),岸に戻ってきたらパンツもランニングも風で飛ばされて沼に浮いていました.しかたがないので,それらを竿にぶら下げて乾かしながら,(なんと!)裸のまま「こがわら駅」に向かって歩きましたが,誰にも会わなかったそうです.私の見るところ,今なら10分で警察に通報されて,交番に連れて行かれると思います.(小川記)