田中所長と小川研究員が北海道の池沼のプランクトン採集の旅に出ました.
簡単に道中記などを報告します.
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2016年8月3日(水)16時30分.

昨日は「遅くならない内にお風呂を探さなくては」ということで結局登別泊まりとなりました.19時30分,登別の温泉に入ってそのままホテルに一泊しました.ゆっくり寝ようと思ったのですが,ツインベッドルームに思わぬ罠が! 田中所長のいびきのため,結局朝方に1時間ちょっと気を失っただけでした(ガ〜ン!)

さて,今日は9時30分に出発し,ポロト湖,ポント沼(以上白老(しらおい)町),つづいてウトナイ湖でプランクトンの採集をしました.ウトナイ湖は釧路湿原,クッチャロ湖につづいて日本では3番目にラムサール条約の対象となったと沼で,白鳥の飛来地として有名です.今日は遥か沖合に2羽見えるばかりでした.遠すぎるので大きな白鳥の写真をつけておきます(白鳥は重いです).多くの人はウトナイ湖の白鳥に注目しますが,ここではEurycercus nipponica(マルミジンコ科)が新種として発見されました.写真がプランクトン図鑑にあります.

ポロト湖,ポント沼のすぐそばにアイヌ民族博物館があります.ここでは1984年に国の重要無形民族文化財に指定された「アイヌ古式舞踊」の実演を見ることができます.特にアイヌの楽器ムックリ(口琴)の演奏は感動的です.いろいろな音色に加え,静かなリズムから激しいリズムまでの多彩な演奏に圧倒されます.1時間ほど聴いていたくなうような演奏ですが,実演ではほんの短い演奏です.

現在,道東自動車道路を帯広に向かって走っています.(小川記)

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