田中所長と小川研究員が北海道の池沼のプランクトン採集の旅に出ました.
簡単に道中記などを報告します.
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2016年8月8日(月)17時.
昨日は大間で下船してから,恐山に行きました.境内の奥の水が湧いているところの藍藻を採りたかったのですが,あと15分で門を閉めるというので諦めて,宇曽利(うそり)湖畔で採集しました.昨夜は横浜町の道の駅,菜花プラザで車中泊.
今日は,往路に採集しなかった小川原湖周辺の尾駮(おぶち)沼,鷹架(たかほこ)沼,一柳(いちやなぎ)沼,そして小川原(おがわら)湖,小川原湖内沼で採集しました.これらは上北湖沼群と呼ばれています.下北半島の「上北」湖沼群とは誤植のような名称です.
これで今回の目的の下北半島および道東の採集は無事終了しました.時間があったので日本海側,五能線の北方の湖沼群を目指すことにしたのですが,途中,睡蓮湖(写真)で採集したあと,暑かったので酸ケ湯温泉に入り,黒石市で「津軽こけし館」に寄ったばかりに気が抜けて,「今回の採集旅行はやはり終了」となりました.これから東北自動車道を通り帰路につきます.全体のまとめはまた明日.
追伸.
津軽こけし館では田中所長の最近休眠中のこけし収集癖が再燃するのかと思って様子を伺っておりますと,今回はそちらには手を出さずに,こけしの亜種ともいうべき木地細工(引っ張るとあちこちが動きながら転がり動く小さなおもちゃ)を5種類購入されました.あるいは木地細工収集を開始されるのかも知れません.
酸ケ湯温泉は江戸時代よりつとに有名な温泉で,1954年に国民保養温泉地第1号として登録されました.ここには「ヒバ千人風呂」という混浴の大浴場があります(600円).研究の基本は忍耐力とばかり20分ほど待ってみましたが,女性は現れませんでした.ヒバ千人風呂の女性と強酸性の宇曽利湖のSimocephalus vetulus(オカメミジンコ)とはどちらが珍しいのでしょうか.(小川記)