2017年3月30日に、山手中学校の皆様を対象に電子顕微鏡システムの体験会を実施しました。これは去る2月25日に行った体験会の第2弾です。参加者は理科部の6人の生徒の皆さんと引率の小林先生です。
今回の観察物は「ヒノキの断片」、「片栗粉」、「重曹」、「塩」、「そば、そうめん(乾麺)」、「ラーメン(乾麺)」、「水菜の種」の7つについて、一人一つずつ処理を担当することになりました。当日担当した、田中環境情報学部教授、牧田環境情報学部准教授、片山経済学部准教授の3人に指導を受けながら、丁寧に処理を行いました。
電子顕微鏡で観察すると、同じようにパウダー状である片栗粉と重曹のきめの細かさがまったく異なる点や、立方体の塩の結晶の不思議さに目を見張りました。特に「そば」、「そうめん」「ラーメン」の表面や粒子の様子が、それぞれに全く異なることには驚きが大きく、「山手中学校理科部で、麺類の研究をしようか」と冗談も飛び出しました。
観察したものを丁寧にスケッチや文章で記録し、後片付けもほぼ完了して、本日の体験会は終了しました。13時から16時までの3時間、ほとんど休憩もなく行いましたが、全員が熱心に最後まで積極的に取り組んでくれました。最後に理科部の部長から「前回は見られなかったものを見ることができ、それぞれに形が違うことがわかって、面白かった」とご挨拶を頂戴しました。
今回の実施が、今年度の最後の体験会となりましたが、このような体験会を、ぜひ来年度も積極的に展開していきたいと考えております。2017年度は、全部で13回の電顕システムを利用した地域の方のための事業を実施することができました。多くの方々のご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
どうか引続き、よろしくお願い申し上げます。