2017年7月31日(水)、「池沼のプランクトンの観察と教材化」と題した理科教育講座を行いました。これは四日市市教育委員会主催の教員研修講座で、環境情報学部と生物学研究所が協力して実施した大学連携講座です。四日市市と三重郡の教職員13名が参加し、所長の田中正明教授と研究員の牧田直子准教授が講師を務めました。
四日市市教育委員会から、講師の紹介と研修会の意義等の説明があった後、授業開始。
1限目はプランクトンの採集方法の講義と実習を行いました。田中教授からプランクトンとはどういう生き物か、牧田准教授からプランクトン採集に使用する道具についての説明を受けた後、四日市大学内にあるビオトープへ移動してプランクトンを採集しました。5種類の採集方法のうち、3種類は体験して下さいという指示で、参加者はピペットで吸い取ったり、ピンセットでつまんだり、プランクトンネットを使用して、各自の観察試料を確保していました。
2限目はプランクトンの観察方法を学ぶ実習でした。顕微鏡の使い方の基礎やプレパラートの作り方のデモンストレーションの後、各自で観察を始めると、見えているものが何なのか、どれがプランクトンなのか、次々と質問が飛び交いました。途中、顕微鏡の違いによって見え方がどう違うのか、電子顕微鏡を使った解説もありました。参加者は非常に熱心で、終了時間が近づいても観察をやめる気配はなく、時間を最大限に利用した研修会になりました。
【プランクトン採集器具の使いかたを説明する牧田准教授】
【学内ビオトープでのプランクトン採集】
【プランクトンの観察方法を説明する田中教授】
【プランクトンの観察実習】
【電子顕微鏡による見え方の違いを説明する田中教授と牧田准教授】