昨年に続いて今年も田中所長と小川研究員が、北海道の池沼にプランクトン採集の旅に出ました.
簡単に道中記などを報告します.
2017年08月21日(月)
昨晩の「こうほねの家」は晴れていたので星がたくさん見えた.北極星の高度が高い(当然だが)のに驚く.それで北斗七星とカシオペアが同時によく見えた(当然だが).天の川を見たのは子供の時以来だと思う.しばらく見とれていると星々が反時計周りに回わってゆく(当然だが).田中所長と星を眺めていたら流れ星がすうっと尾を引いた.「今流れ星が見えましたね」「流れ星だったね」などと田中所長と会話したが,こういうロマンチックな状況は彼女とともに迎えたいものだ.
さて,今朝はメメナイ沼(現在はこうほね沼というらしい)の採集からはじめて,パンケ沼,鏡沼と採集をしながら南下し,20時ごろ北竜町の道の駅に到着した.稚咲内港,天塩港,羽幌港,留萌港の順に日本海側の海の様子をうかがったが,いずれも適当な場所がなかったりして採集は断念した.サロベツ原野を南下して,はじめて「原野」とはこういうところかと体感,納得した.
雑談が多くて恐縮だが...今朝,車の中に大きな蛾が飛んで来たが気にしていなかった.しばらくして車から降りてみると,内腿のところにその蛾がへばりついてて,ゾッとして血圧が50は上がった.きゃ~ッ.で,あわてて払いのけると鱗粉が分厚く残っていて気持ちが悪かった.それを見ていた田中所長が「あれ,そいつ,卵産んでるぞ」というので,よく見ると,小さな白い球がいくつも並んでいるではありませんか.きゃ~,きゃ~ッ.見かねた田中所長が手ぬぐいで拭いてくれた.自然と共生するとはこういうことだ.(小川記)
メメナイ沼.ここにはこうほねの黄色い花が咲いていて,カイツブリが5,6羽泳いでいた.
エゾクロテン.サロベツ湿原博物館で展示されていた写真が可愛いので撮ってみた.
腐植性池沼の典型的光景.水が黒茶色なのは溶け出した泥炭層の色.