昨年に続いて今年も田中所長と小川研究員が、北海道の池沼にプランクトン採集の旅に出ました.
簡単に道中記などを報告します.
2017年08月22日(火)
8時前道の駅「サンフラワー北竜」を出発して南下,小雨の中,まず鶴沼で採集.その後雨がひどくなって来たので,樺戸博物館を見学した.樺戸博物館は明治14年に開庁した集治監(刑務所)のあったところで,現在残っているのは火災のため明治19年に建て替えられた建物だ.ここには終身刑などになった罪人や自由民権運動の政治犯などが多数収監され,かれらは開拓などにも駆り出された.この場所はもともとは人の住んでいないところだったが,集治監ができたために発展し,初代典獄(監獄長)の内務官僚,月形潔(福岡藩出身1847~1894)にちなんで月形町だ.雨は全くやむ気配がないので,今日はあきらめて小樽方面へ向かう.その途中,茨戸川下流で採集をすることにした.といっても雨が激しいので田中所長だけが採集に行き,わたしは車の中から眺めていただけだ.
雨がやまないので「今日はもう終わり」ということにして,小樽の水族館に向かう.途中小樽の倉庫街は確かに賑やかだった.水族館ではセイウチのショーをみる.ショーの途中雨が口にかかっていたが,ショーが終わってその雨にはセイウチが芸でバシャバシャはねた水が混じっていたことに気づいた.とにかく,うがいがしたくてたまらなかった.セイウチの泳いでいる水を飲んだかもしれないんですよ.それはともかく,水族館でひとつ気づいたことがある.それはトドはペットに向かないということだ.トド用の餌を500円で売っていて,それを買った子供が小魚が入ったそのバケツを持って近づくと,トドはそれが魚だと言うことをよく知っていて,グガア,グガア,と大変な音量で鳴く.ですから近所迷惑になるので,トドはやめた方がいいです.
水族館見学のあとは,軽くフゴッペ洞窟を見学して,南下,20時道の駅「黒松内」に到着して一日終了...と思いきや,田中所長が「おい,オオミズアオがいるぞ」と言うので見にゆく.とても触れないので,写真を撮ってみた(一昔前ならそれも絶対にしないことだが,最近はほんの少し昆虫にも慣れて来た).田中所長は採集しようかどうしようか,大いに迷った末,結局採集した.蛾蒐集癖が復活か.(小川記)
雨の日はこのような格好で採集するようだ.
セイウチ館,ガラスの上からセイウチのプールの水が降って来て,口に入ったんです.
オオミズアオ.尻尾がもっと長いのが,昨日「こうほねの家」にいた.
ヤママユ.手の甲に載せるとほわほわ〜としてなんか気持ちがよいそうだ.ゾクゾクしますな.
ノコギリクワガタ.「え?そんなのいたの?」「いましたよ」「どこにいたの?」「ヤママユの左のほうに張りついてましたよ」「え?そんなとこにいたの?,最近へっちゃったんだよな〜」.