2020年10月24日(土)午後、三重ジュニアドクター育成塾・エリアEの第20回講座として、「プランクトンの採集と観察」と題した観察実験講座を実施しました.担当したのは生物学研究所の田中正明所長と牧田直子研究員で、三重県下の小中学生6名が受講しました.また、三重大学からのメンターとして、四日市中央工業高等学校の橋本祐子教諭も参加されました.

まずは、プランクトンとはどんなものなのかについて書いてもらった後、田中所長の説明を聞いて、プランクトンへの理解を深めました.

その後、学内のビオトープへ移動し、水中に置いてあったブロックからプランクトン、主に付着藻類の採集を行いました。ステンレスの桶にブロックを入れ、表面を歯ブラシでこすって少量の水で流すという作業を繰り返して、溜まった水を実験室へ持ち帰りました.また、田中所長によるプランクトンネットの使い方の実演も見学しました.

付着藻類の試料は、観察しやすくするために洗浄作業を行いました.その待ち時間の間に、生きているプランクトンの観察をしました.珪藻類や鞭毛藻類は植物プランクトンの一種ですが、動きます。実際に動く植物プランクトンを観て、受講生達はとても驚いていました.

洗浄済みの試料は、走査型電子顕微鏡で観察しました.観察する対象を決めたり、コンピュータ上でピント合わせや拡大倍率を操作したり、電子顕微鏡のステージを動かしたり、すべての操作を交代しながら体験しました.

生き物好き、機械好きな受講生から活発な質問も出て、充実した講座になりました.

 
【プランクトンについての学習】

 
【ビオトープでのプランクトン採集】

 
【電子顕微鏡で観察した珪藻類】