2016年6月12日(日)、四日市大学同窓会主催「ミクロの世界をのぞいてみよう!」に、生物学研究所が協力して、電子顕微鏡体験会を実施しました。大学の資源である電子顕微鏡を地域の方のお役に立てるという趣旨のものですが、卒業後、大学から足が遠のいている卒業生が、大学を訪れるきっかけとしてほしいという思いもこめたものです。参加者は、電顕を体験した後にキャンパスを見学されたり、グラウンドで練習する運動部の様子を見に行ったりと、懐かしい場所を家族で見ていただく機会ともなりました。
今回は、ご家族ごとに順番に一時間ずつ体験していただく方法を採りました。9組28人の参加者は、どの組もすべて、観察したい対象物を持参され、終始、大変熱心なご様子でした。抜けた乳歯や、鳥の羽、千円札、じゃこなど、大学スタッフも初めて見る観察物も多く、意外な発見の連続でした。電顕体験対応スタッフは、環境情報学部教員である田中正明生物学研究所長、小川束・牧田直子同研究所員の3人に加え、環境情報学部の学生2名もアシスタントとして参加し、子供たちにあれこれと声をかけて活躍してくれました。
子供たちの感想は新鮮で「家のトマトの葉がすごいことになっていた」「きゅうりの花粉はしわしわ」「花の花粉は、鈴みたいな形できれい」など、素直な感動が伝わってくる意見がたくさんありました。小学校6年生の男の子の「ゲームより面白い」という言葉には、スタッフ全員が思わず小さくガッツポーズ。先生たちの、理科を好きな子どもをひとりでもふやしたいという熱い思いの表れた瞬間でした。
【学生の操作する電顕をのぞきこむ子どもたち】
【実体顕微鏡も使用し、一度に2組ずつ対応】
【砂糖菓子のような花の雌蕊】
【観察対象を準備する学生】
【じゃこ。身近なものが関心をひきました】
【学生スタッフが子供に説明】
【実体顕微鏡をのぞきこむ子供】
【学生スタッフ同士も協力】
【賑やかな会場の様子】
【この日のスタッフ】