2019年3月2日(土)午前中、山手中学校理科部の皆さん向けに電子顕微鏡体験会を第2実験・実習室で行いました.担当したのは生物学研究所の田中正明所長、牧田直子研究員、後藤雅史研究員で、山手中学校からは7名の生徒さんが参加されました.
この日は、山手中学校理科部顧問の小林先生からのご要望で、プランクトンの採集から始まりました.牧田研究員によるプランクトンについての説明と、プランクトン採集に使用する道具についての説明の後、学内にあるビオトープへ移動しました.
実際に採集する前に、採集道具である「プランクトンネット」の投げ方をグランドで練習しました.生徒さんたちは、初めて投げるプランクトンネットに戸惑いながらも、田中所長の投げ方の見本を真似て、すぐにコツをつかんだようでした.その後、7人全員がプランクトンネットを使って、ビオトープでプランクトンを採集しました.
採集したプランクトンは、観察試料として実験室に持ち帰り、これを使ってプランクトンの観察方法を学ぶ実習を行いました.生物顕微鏡の使い方の説明を受けた後、各自で顕微鏡を操作してプランクトン探しを開始.生徒の皆さんは、田中所長に積極的に質問するなど、大変熱心でした.その後、見つけたケンミジンコを実体顕微鏡と電子顕微鏡を操作しての観察.特に電子顕微鏡の倍率を上げる毎に映し出される見慣れない映像には興味津々の様子で、時間が足りなくなるほどでした.
今回の体験会を通じて、肉眼では見ることができないミクロの世界を体験することができ、充実した時間を過ごせたという感想をいただきました.
【牧田研究員のレクチャー】
【プランクトンネットの投げ方の練習】
【ビオトープでのプランクトン採集】
【生物顕微鏡での観察】
【実体顕微鏡での観察】
【電子顕微鏡での観察】