2019年8月26日(月)午後、暁学園高等学校の生徒を対象に、電子顕微鏡体験会を開催しました.担当したのは、生物学研究所の田中正明所長と小川束研究員、牧田直子研究員の3名で、暁学園高等学校からは4名の生徒が参加しました.

まず、情報センター1階にできたばかりのラーニングコモンズにて、「珪藻の世界」と題した小川研究員の講義がありました.珪藻はどういう生物に属するのか、小川研究員が挙げた選択肢を各自のスマホで調べて発表してもらったり、質問を受けたりしながらの講義でした.

第2実験実習室へ移動した後は、田中所長の講義で、珪藻だけでなくプランクトンの現状について説明がありました.小川研究員の講義の中にあったプランクトン採集の話で登場した、プランクトンネット等の調査器具も実際に見せてもらいました.

その後、珪藻試料を使って観察を行いました.まずは、生物顕微鏡で観察し、珪藻がどんなものなのか、どのくらいの大きさなのかを確認してもらいました.

電子顕微鏡観察は、牧田研究員の補助を受けながら生徒達が協力して行いました.珪藻試料をピペットで取ってカバーガラスに載せる作業に始まり、乾燥、金属蒸着、試料台への装着、観察、撮影まで、生徒達は一通り体験しました.観察では、引率の牛島先生に手伝ってもらう場面もありました.

3時間に及ぶ長時間の体験会になりましたが、講義の体験談で笑ったり、2万倍に拡大した画像を見て「こんなに大きく見えるんだ!」と興奮したり、楽しんでもらえたようでした.

【今回電子顕微鏡で観察した珪藻】