2019年7月6日(土)午後、三重ジュニアドクター育成塾・エリアEの第5回講座として、「プランクトンの電子顕微鏡観察」と題した観察実験講座を実施しました.担当したのは生物学研究所の小川束研究員と牧田直子研究員で、三重県下の小中学生2名が参加されました.また、三重大学側から3名のメンターの派遣と、三重CST養成プログラムの教員の参加に加え、三重ジュニアドクター育成塾の統括をしている三重大学の後藤太一郎教授の視察もありました.

今回の課題は、「珪藻って何だろう」です.前回、水田で採集した試料を用いて、その中に存在する珪藻についてみていくのですが、珪藻類は微小なものが多く、光学顕微鏡での観察だけでは分類が難しいものもあります.そこで電子顕微鏡の登場です.珪藻を観察しやすくするために処理を加えた水田試料を用いて、まずは光学顕微鏡でどのくらいまで観察できるのか復習してから、電子顕微鏡で観察を行いました.

試料を電子顕微鏡に入れて準備している間に、小川研究員から電子顕微鏡についての詳しい説明もありました.

電子顕微鏡での観察は、試料の位置を移動する役割と、コンピューターを操作して倍率を変えたりピントを合わせたりする役割に分かれて行いました.今回は2人だったので、珪藻2種類ずつ観察して、役割の交代も行いました.試料の移動は難しそうでしたが、コンピューターの操作は2人とも上手でした.

最後に、珪藻が身近なところで使われている例について話をすると、とても興味深そうにしていました.

 
【珪藻って何だろう 授業前に課題を説明】

 
【電子顕微鏡での観察の様子】

 
【今回観察した珪藻の電子顕微鏡画像】