2021年5月22日(土)午後、三重ジュニアドクター育成塾・エリアEの第3回講座として、「水田でのプランクトンの採集と観察」と題した観察実験講座を実施しました.担当したのは生物学研究所の田中正明所長と牧田直子研究員で、三重県下の小中学生7名が参加されました.また、三重大学側から来た3名のスタッフにも手伝って頂きました.
今回は、「ミクロな動物と植物の種類分けをしてみよう」という課題です.まずは、プランクトンとはどんなものなのか、田中所長の説明を受けてから、動物プランクトンと植物プランクトンについて知っていることを書き出してもらいました.
そして、プランクトンの採集の道具や方法を学んでから大学近くの水田へ行き、3グループに分かれてプランクトン採集を行いました.今回は、ひしゃくを使って水田の水をカップに集め、プランクトンネットを通して濃縮しました.
実験実習室へ戻り、生きているプランクトンを生物顕微鏡に搭載したカメラで撮影してモニターに映し、みんなで観察しました.観ているプランクトンが動物なのか、植物なのかを形や色、動きなどから考えてもらい、プランクトンへの理解を深めました.
後半は1人1台ずつ生物顕微鏡を使ってプランクトンの観察です。ホルムアルデヒドで固定したプランクトン試料でプレパラートを作り、最初は顕微鏡の使い方に慣れるために、プランクトン探しに挑戦しました.慣れてきたら、今回の講座用に用意されたミニ図鑑を使って見つけたプランクトンの分類も試みました.プランクトンを見つけたら手を挙げてもらい、担当者と一緒にどんなプランクトンなのか、ミニ図鑑で確認しました.観察力のある受講者が多く、たくさんの種類のプランクトンを観察、分類できました.
【田中所長のプランクトン解説】
【水田でのプランクトン採集】
【ミニ図鑑】